大規模なシステムではシステムの多重化を行い、サービスの停止リスクを回避することは日常的に行われますが、情報化が進んだ現代では、小規模なシステムにおいても可用性を高めることは非常に重要な要素となっております。
ネットワーク全般に係わる事項についてはネットワーク関連業務の案内をご覧下さい。
高可用性ファイルサーバは同構成の機器を複数台設置することで、システムの可用性を高め、システムの障害に伴うサーバ停止を最小限に抑えた構成です。
通常稼働している稼働系サーバに障害が発生した場合は、障害を自動的に検出し、待機系サーバに切り替わることで継続してサービスを提供し、
ファイルサーバと共にドメインコントローラー等も可用性を持たせることで、データやユーザー情報の整合性を保つことができます。
高可用性ファイルサーバの構成例
各機器の主な機能
稼働系サーバ
ファイルサーバ | 共有ファイルを保存し、各PCへファイルを提供します。 また、障害発生に備えて、待機系サーバとの間でデータの同期を図ります。 |
---|---|
ドメインコントローラー | 認証情報を管理し、各PCへ提供します。 (アクセス権の管理参照) |
サービス監視 | 待機系サーバと相互でサービスの稼働状況を監視し、障害発生を検出します。 |
待機系サーバ
ファイルサーバ (障害時) |
稼働系サーバに障害が発生した際に、ファイルサーバ機能を各PCへ提供します。 |
---|---|
ドメインコントローラー (障害時) |
稼働系サーバに障害が発生した際に、ドメインコントローラー機能を各PCへ提供します。 |
サービス監視 | 稼働系サーバと相互でサービスの稼働状況を監視し、待機系サーバでのサービスの稼働、停止処理を行います。 |
アクセスモデル
ローコストで構築可能なLinux+Sambaの参考価格を示します。
扱うデータの重要度、HDDの容量、その他様々な条件により変動いたします。
導入コスト等
サーバ*1 | x86サーバ 約50,000円(/1台)~ |
---|---|
ストレージ |
|
OS | Linux(CentOS) 無償 |
ファイルサーバ | Samba 無償 |
ドメインコントローラー | Samba+OpenLDAP 無償 |
ネットワークミラーリング | DRBD 無償 |
サービス監視 | heartbeat 無償 |
上記はシステム設定等を含まない、機器やソフトウェア単体での参考価格です。
*1高可用性サーバは特性上複数台必要です。
*2 連続稼動するシステムではSCSIディスクの使用が推奨されています。
*3 SCSIアダプタを含む価格です。
お客様の利用形態に応じた、最良の環境を提案致します。
まずは、ご相談下さい。問合せ先へ移動
主なサービス内容
利用形態の調査・分析*4 | お客様の利用形態の調査・分析を行います。 |
---|---|
解決策の提案 | 管理面やコスト等を踏まえて、最適な環境を提案致します。 |
導入支援*4 | 機器の手配や人員等の手配等を行います。 |
取り扱い内容等
OS |
|
---|---|
ネットワーク規模 | お問合せ下さい |
クラスタノード数 | 通常2台 |
ファイルサーバ | Linux(CentOS)+Samba*5 |
ドメインコントローラー | Linux(CentOS)+Samba+OpenLDAP*5 |
サービス監視 | Heartbeat 専用LAN+シリアルコンソール スクリプトによりフェイルオーバー、フェイルバック制御 |
*4地域によって、対応が難しい場合がございます。
*5お客様のご希望がない場合の構成です。
本コンテンツについて
本コンテンツは、IT技術に精通していない方を対象としており、一般的な事項を基に簡略化した内容で構成しております。
使用環境によって相違があることを予めご了承下さい。
また、内容を簡略化するため、極力専門的な事項に触れないよう構成していますことを、併せてご了承下さい。