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ファイルサーバ~小規模ネットワーク向けファイルサーバ(Linux・Samba・SoftwareRAID)~

小規模なネットワーク環境において、ファイルの共有は大きな利用目的のひとつですが、ファイルサーバを用いてのファイル共有は利便性や管理面において有用な効果をもたらします。

ネットワーク全般に係わる事項についてはネットワーク関連業務の案内をご覧下さい。

ファイルサーバ

ファイルサーバはネットワーク上にファイルを提供するコンピューターですが、単純にファイルの提供だけを行うものもあれば、耐障害性を高めたり、アクセス権の管理機能を持たせたり、様々な条件下で運用されます。 各PCへファイルの分散化よる不整合を防いだり、管理を簡素化するため、多くの場合は集中的な管理を行い、集中的な管理を行う場合は、障害等に備えた構成が必須となります。
単にPC内のフォルダをネットワーク上に公開したり、非RAID構成のLAN接続型HDDなどが使用されることがありますが、データが集中するほど障害に対して弱くなるため、運用には注意が必要です。 (データの耐障害性向上参照)

ファイルサーバの構成例


ファイル及び認証情報をを集中的に管理するため、ファイルサーバを設置し、ファイルサーバに障害が発生した際の代替手段として、LAN接続型HDDを設置します。 サーバは主としてファイルやユーザー情報の集中管理を行うことを目的とし、RAIDにより冗長性を持たせます。また、サーバのハード的な故障に対応する為定期的なバックアップを自動的に行います。
構成が簡単な為、管理が容易で、コストパフォーマンスに優れますが、バックアップをリアルタイムに実施することは難しく、障害発生時はドメイン認証を行いません。

各機器の主な機能

メインファイルサーバ

ファイルサーバ 共有ファイルを保存し、各PCへファイルを提供します。
ドメインコントローラー 認証情報を管理し、各PCへ提供します。
(アクセス権の管理参照)
バックアップサーバ バックアップクライアント(LAN接続型HDD)へ定期的にバックアップデータを提供します。

LAN接続型HDD

ファイルサーバ(予備) メインファイルサーバに障害が発生した際に、バックアップされたデータを各PCへ提供します。
バックアップクライアント メインファイルサーバより送られるバックアップデータを保存します。

アクセスモデル

通常時
  • ファイルサーバ上のドメインコントローラーによるユーザー認証を行います。
  • ファイルサーバ上で共有ファイルを集中管理します。
  • サーバのハードウェア障害に備えて、1日に1度程度の定期バックアップを行います。
障害発生時
  • LAN接続型HDDに保存されたパスワードによるユーザー認証を行います。
  • ファイルサーバの代替機として、共有ファイルの管理を行います。
  • ファイルサーバ復旧時に、LAN接続型HDDのデータによってファイルサーバとの同期を図ります。

導入コスト等

ローコストで構築可能なLinux+Sambaの参考価格を示します。
扱うデータの重要度、HDDの容量、その他様々な条件により変動いたします。

ファイルサーバの参考価格(機器本体及びサーバソフト等)

ファイルサーバ

サーバ x86サーバ 約50,000円~
ストレージ
  • SATA*1 ノンホット80GB 約8,000円~
  • SCSI*1 ノンホット36.4GB 約40,000円*2
RAID SoftwareRAID(1又は5) OS(Linux)実装
OS Linux(CentOS) 無償
ファイルサーバ Samba 無償
ドメインコントローラー Samba+OpenLDAP 無償

その他

LAN接続型HDD 非RAID 160GB 約30,000円~
UPS ラインインタラクティブ 500VA 8分 約30,000円~

*1連続稼動するシステムではSCSIディスクの使用が推奨されています。

*2 SCSIアダプタを含む価格です。

ファイルサーバの冗長化

サーバの停止が許容されない環境では、サーバを複数台設置して冗長化を図りますが、小規模ネットワークでは、管理面やコストに制約があるため、比較的障害に弱い部分の冗長化を図ります。
冗長化例としては構成部品の中でも比較的に故障頻度が高いHDDをRAID化したり、停電等による被害を防ぐためUPSと呼ばれる無停電装置を用います。

HDDをRAID化

通常時
データを複数台のHDDに書き込み、HDD故障によりデータ消失のリスクを軽減させます。また、利用形態によっては、HDDの故障によるサーバダウンを防いだり、必要な部分だけをRAID構成とすることができます。
障害発生時
上記構成では、1台のHDDが故障した場合でも、データにアクセスすることができ、故障の通知はメール等によって確認することができます。また、ホットプラグに対応した構成とした場合、サーバを停止することなく故障HDDの交換を行うことができます。
修復時
故障HDDを交換後、HDD間の同期処理を行って通常稼動状態に復旧することができます。

UPSを使用

通常時
UPS経由での給電を行い、停電等の電源異常時に備えます。
停電時
UPSに電源が供給されなくなった場合、UPS内のバッテリからの給電に切り替わります。非常用発電機などが設置されていない場合は、サーバに停止信号を送り、安全に停止させることで、データの消失や停電による障害のリスクを軽減させます。
Sambaサーバ

SambaはSamba Projectにより配布されているオープンソースのソフトウェアでLinux等のUnix互換OS上で、Windows互換のファイル共有をサポートします。
ドメインコントローラー(アクセス権の管理参照)等の高度な機能をサポートし、メーカー製のLAN接続型HDD等にも幅広く採用されています。

弊社の提供するサービス

お客様の利用形態に応じた、最良の環境を提案致します。
まずは、ご相談下さい。問合せ先へ移動

主なサービス内容

利用形態の調査・分析*3 お客様の利用形態の調査・分析を行います。
解決策の提案 管理面やコスト等を踏まえて、最適な環境を提案致します。
導入支援*3 機器の手配や人員等の手配等を行います。

取り扱い内容等

OS
  • Windowsファミリ
  • Linux
ネットワーク規模 お問合せ下さい
ファイルサーバ Linux(CentOS)+Samba*4
ドメインコントローラー Linux(CentOS)+Samba+OpenLDAP*4
バックアップ cronによる定期バックアップ(rsync,FTP等を利用)

*3地域によって、対応が難しい場合がございます。

*4お客様のご希望がない場合の構成です。

本コンテンツについて

本コンテンツは、IT技術に精通していない方を対象としており、一般的な事項を基に簡略化した内容で構成しております。
使用環境によって相違があることを予めご了承下さい。

また、内容を簡略化するため、極力専門的な事項に触れないよう構成していますことを、併せてご了承下さい。